スマート双眼鏡という新しいカテゴリーを構築したスワロフスキー社から待望の新製品がリリースされました。「AX VISIO 10×32」双眼鏡。なんと双眼鏡で観察している野鳥の識別をリアルタイムで行い、双眼鏡の視野内にその野鳥名(英語)を表示してくれるのです。
実際にアウトドアフィールドで筆者は試してきました。たとえば約10mほど離れた木の枝にとまっているジョウビタキは、ばっちりDaurian Redstartと野鳥名が表示されました。20m以上離れていたり、暗い場所だったり、背景に人工物などがある場合は、識別に迷うシーンもありました。今後ファームウェアのバージョンアップで改善されていくことを期待しています。
その他に搭載されたカメラ機能も秀逸です。静止画像は(4208×3120ピクセル=13MB)で撮影できるので、A4サイズに紙焼きしても綺麗な画像が得られます。またムービーもハイビジョン(1920×1080)で録画されて、家庭のテレビ画面で再生しても野鳥の羽毛まで鮮明に見ることができます。
大きな拡大率ではないですが、双眼鏡と望遠レンズカメラの2台持ちで野鳥観察するよりは、機材が少なくなって首への負担も軽減されてお手軽だと思います。
同じ口径32mmのスワロフスキー NL Pure 8×32双眼鏡(左側)との大きさ比較です。確かに見た目は大きく重くなりますが、このボディーサイズにカメラレンズやバッテリーや野鳥図鑑⁈を搭載したのは、ある意味すごいかもしれません。